叱らない・怒らない子育て②

最近よく耳にする「叱らない子育て」が誤った解釈で一人歩きしているように感じます。

「電車の中で、子どもが走り回っていても、親は注意をしない」「公園で、子どもが他の子のおもちゃを取り上げ泣かせても、親は何も言わない」「レストランで、子どもが大声で騒いでいても、親はママ友とおしゃべり」…。このような子どもの言動を叱らない親は、一見、子育てに無関心のようにも感じますが、中には、その容認が

「叱らない子育て法」だと思っている親もいるようです。

今回は、本来の「叱らない子育て」や、その具体的な方法にについて説明していきたいと思います。

 

「叱らない子育て」とは「叱る」という手段を使わない事

「叱らない子育て」を考える前に、「叱る」とはどういうことか考えてみましょう。

叱るとは、「子どもを正しい方向へ導くために、注意すること」です。これは子どもを自立させ、将来社会へ送り出すことを考えれば、とても重要なことです。

「叱らない子育て」であっても、「子どもを正しい方向に導く」ことは、しなければなりません。

つまり「叱らない子育て」とは「叱る」という手段を使わずに、「子どもを正しい方向に導く」ということを指して言うのです。

「叱らない子育て」とは、決して、子どもを「放っておくこと」「何も言わないこと」ではないことを理解しておきましょう。

 

「叱る」べきポイントは「危険」と「他者への迷惑」

子どもの健やかな成長には、叱るべき時は、叱らなければなりません。ですが常に叱ってばかりいては、子どもは抑圧され、子どもの自主性や自信、意欲と云った面が育まれないでしょう。

ではどのような時が、「叱るべき時」なのでしょうか。次の2つの場面をポイントに考えてください。

 

  • 危険が生じる場合
  • 人に迷惑がかかる場合

 

これらの場合は、理由を説明し、注意を促し、きっぱりと叱らなければなりません。

子どもは自我の芽生えと共に、さまざまなモノへと興味関心を持ち、行動範囲も広がり、親はハラハラドキドキする場面も増えるでしょう。

また社会経験も未熟な子どもは、規律やルール、マナーを守ることも身についていませんから、友達への関わりも上手に意思表示ができず、トラブルになる場合も。

それらは、親や大人が教え、指導していかなければならないと言えるでしょう。

「叱らない子育て」とは、それらを叱らずに教えることです。ではどのようにすればよいのでしょうか。

それには「褒める」や「教える」といった手段を使うとよいでしょう。

 

具体的にその子育て法を言いますと、おとなしく座っていられた時、お友達と仲良く一緒におもちゃを共有できた時、お買い物にきちんとついてこられた時、レストランで静かに食事ができた時、これらのよい行いをした時にまずは、褒めてあげましょう。

 

例えば、

親「レストランに行ったときはどういうことに気をつけている?」

子供「走らない。」

親「どうしてか分かる?」

子供「こぼれちゃうから。」「お皿を割っちゃう。」

と、子どもたちが納得し理解するまで根気よく指導します。

 

誰もが最初からできたわけではありません。

その上で、やはり子どもがいけないことをしたときには、叱るのは親の役目だと言うことを自覚してほしいと考えています。

 

日常的に「褒める」働きかけをしていたうえで、人に迷惑をかけるようなことをした場合は

「他の人に迷惑がかかるでしょう」

「電車を降りるまで、静かに座っていようね」

「お友達とおもちゃで一緒に遊べば楽しいよ」など指導する言葉をかけてください。

そして最後にまた、できればまた褒めることも忘れず行ってください。「静かに座っていられたね」「お友達と仲良く遊べて楽しかったね」など、子どもの言動を認め褒める言葉をかけてあげましょう。

 

まとめ

これを繰り返している間に、やがて子どもは、自分で判断し、親が叱るようなことをしなくなることが

叱らない子育て法です。

叱らない子育てとは、決して子どもの叱るべき言動を容認するのではなく、このように手段をかえ、叱らなくてもよい子どもに育てることです。

誤った解釈ではなく、「叱らない子育て」の本来の意味を理解し、上手に「褒め」と「注意」を使って、子どもを正しい方向へ導いてあげてください。

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